日本本部
Japan Headquarters

おかけさまで創業八十周年、感謝を胸に百周年へ

旭東ダイカスト株式会社

代表取締役会長  山森一男

日本のダイカスト業界の草分けとして、福永清が昭和七年(一九三二年)に創業以来、多くの方々の御激動を乗り越えてまいりました。旭東ダイカストグループを代表して心から感謝を申し上げます。

 百周年企業をめざす弊社はこれからの二十年間、国際化時代のあるべき姿を追求し、団結と挑戦の社風をもって新しい企業づくりに挑戦してまいります。

国内では既に十年前から、首都圏三工場の統合による構造改革を断行し、捨てる、削る、止める、創るをモットーにバプル期の負の遺産を清算し、徹底的な「むだとり」によって高収益体制を体制を確立してまいりました。海外投資も親会社の足腰の強さが不可欠であります。持続的発展こそが従業員の豊かな生活を保証するとの認識を共有し、ワッペンに記されたイノベーションの文字と柳に飛びつくカエルのように、トータルコスト三十%削減を合言葉にたゆまる革新を続けております。

  海外では、プラザ合意を機に国際化の進行を予測し、一九九五年旭東圧鋳(上海)有限公司と、寧波国合旭東精密圧鋳有限公司を同時に設立しました。一七年を経た今日、両社を合わせるとダイカストマシン百四十台、従業員は二千五百名を超え、業績においても華東地域を代表する企業に発展しております。

  両総経理の卓抜した経営手腕と、日本旭東と行ってきた二十年間、百名に及ぶ技能実習生の貢献が大きであります。ここに研修事業に当たられた日中技能者交流センター及び中華人民共和国-人力資源と社会保証部ならびに中国全国総工会-職工対外交流中心の皆様に心から感謝を申し上げます。

  昨年の十二月、日中関係が不安定の中で中国職工対外交流中心から、二十年にわたる研修生の技能教育に対し「感謝状」をいただいたことは経済交流の重要性を示す快挙とうけとめています。中国の投資のパイオ二アとして発展してきたこれまでの実績は、今後の投資に寄与すると確信しております。